2013年03月02日

CYMA MP5SD6 修理 その②

ということで、前回のCYMA MP5 SD6のメカボックスを開いていきます。



見た感じ、まんまVer2メカボックスですが・・・
こいつはブローバックユニットがついている為、メカボ上部に切り欠きがあります。



メカボ自体は全てプラスネジで作られています。
このへんはバラす人にやさしい仕様ですね。



それではご開帳!!
なんともいえないファンキーなかほりがしますな。
工業機械に使う油みたいな・・・



グリスも宇宙人の体液と呼ばれている、お馴染みのものが使われています。
それにしても、塗りすぎですよね!?コレ!!!



軽くふき取っただけでもこんだけあります。



今回のブローの原因はコレ。
セクターギアの歯が飛んじゃってますね。
材質は鉄だと思いますが、非常に脆そうな材質です。



軸受けは変わった形の十文字の入った軸受け。
ここがグリス溜まりになるんでしょうね。



イロイロな小物をパーツクリーナーで洗浄していきます。
それにしても、謎の金属の粉やらなんやらいっぱい出てきますね。



ピストンばらしてみました。
シリンダーには、オイル系みたいなグリスとはいいがたい油が塗ってありました。



シリンダーには謎の透明なリングが付いてました。
エンジンでいうピストンリング!?
コイツは必要ないので、ポイしてしまいましょう。

ギア自体は品質、価格も安定のSHS。



ギアはブローバック機能を生かして行きたいので、
ノーマルギア比の18:1のギアを使います。



後はこの部品を丁寧にくみ上げて・・・



完成!!



素直に仕上がりました。
あとは、お外で弾道確認して確認。
問題なければ納品です。

今回のSD6も、非常に整備性が良い銃ですね。
マルイのメカボに換装すればパーフェクトですが、
しっかり整備すれば、十分使える子だと思いますよ。  

Posted by 雲長。 at 23:00Comments(0)MP5

2013年03月01日

CYMA MP5 SD6 修理。

今回触らせてもらった電動ガンはCYMAのMP5SD6。
いわゆる本中華といわれる中国本土で作られた製品です。



持ち主さん曰く、入手してからほとんど撃ってないのに壊れてしまったそうです。
試しに当方で作動させた所・・・

「ギャヒッ」

メカボからとんでもない音が・・・
これは、確実にギアが逝ってますね。

MP5ということで、非常にマンドクサな構造かと思ったのですが、
比較的コレは簡単にバラすことが出来ました。
それではレポートしながらバラしていきましょう。

まずはグリップ後部のピンを抜きます。



そうすると、ストックASSYを外すことができます。



続いて、トリガー上ののピンを抜きます。
マルイ製品なら、マイナスネジで固定されている場所ですね。



フレームとグリップを分割する為、フレーム後部のコネクターを外します。



モーターも外しておきましょうかね!?
フタを外せば・・・



モーターがコロンと出てきます。この辺はマルイと同じ。
モーターもEG1000ぽいモーターが出てきました。



後ろに引っこ抜けばフレームと分割することが出来ます。
これはメンテナンス製にすぐれてますね。
おっ、こいつはブローバックモデルでしょうか!?
面白いメカが搭載されています。コイツはシンプルで面白いメカですね。



ユニットをバラすには、ココのネジを外すとブローバックユニットを外すことが出来ます。
構造は非常にシンプル。ピストンと同調してボルトが動きます。



シリンダーから謎のグリスが・・・めっちゃはみでてますね。
色からしても鉱物系!?得体の知れないグリス・・・量の方もちょっと塗りすぎですね。



メカボックスにも謎の銀粉が・・・
内部とあわせてメカボごと洗浄しないといけませんね。



セレクターは横にイモネジが入ってます。
コイツを外せばセレクターを引き抜くことが出来ます。



メカボを引き抜くと、セレクターパーツがコロンと出てきます。
無くさないように注意しましょう。



無事、メカボを出すことが出来ました。
バラしにくさ旧世代トップ3に入るマルイのMP5と比べても、比較的整備性の良いテッポですね。
マルイさんもMP5リニューアルして作って欲しいですね。89式のメカボ使って、バースト再現したりして・・・
次回はメカボックス内部に迫ります。  

Posted by 雲長。 at 23:05Comments(0)MP5

2012年11月23日

MP5 オーバーホール

豊川の立てこもり事件も、大きな被害が出ることもなく無事解決しました。
現場検証などまだやってますが、わが地元もいつもの平和な町に戻ってます。
心配してくれた皆様。もう大丈夫ですよ。

今回はMP5のオーバーホールのお話です。



今回持ち込まれたMP5は、ショップチューンのものを購入したそうです。
買ってから結構使い込んでるみたいで、最近弾詰まりが多く、
飛びがおかしいということなのでパッキンを交換してみますか!?



直ぐ終わるんで、ちょっとまっとってね!?
と言い、お客さんの前でバラしたのですが・・・



フロント周りバラして気づいたのですが・・・
MP5ってフレーム割らないとチャンバーまでたどり着けないのをすっかり忘れてました。
ごめんチャイ。ちょっと時間掛かるよ!!



フレームを割って、チャンバーを取り出します。
ココでパッキン交換する為にチャンバーばらしてみたら・・・



ホップゴムに悪戯がしてありました。
コレが原因じゃないでしょうかね!?
コイツを純正に戻して組みなおしです。
とここで、作業を見ていたオーナーさんが、

「メカボの中見てみたいんで、そのままオーバーホールしちゃってください。」

ということで、メカボの中まで総チェックすることに。



ムムッ!?
どこかで見たことあるラベルが。
ベアリング入ってますね。6ミリですが・・・



ハイプロテクションギア入ってます。
グリスがとんでもない色してます。からしみたいな色してます。
コレって元からこの色!?それとも劣化して変色したのかな!?



たっぷーーり塗ってありますね。
とりあえず、ぜんぶキレーキレーします。



ピストン、使えないことはなかったのですが、大事を取って交換。



グリスを塗りなおして、無事完成!!
ベアリングは固定しようと思いましたが、
後日交換する予定なので、このままハメときます。



そんで持って試し撃ち。
音が変わって気持ちサイクルが早くなったとお客さんも大喜び。
念のため、初速計ってみたのですが・・・

「三桁いっとるじゃないですか!?」

あかんです。
調子よくなりすぎました。
丁寧に組みなおしただけすが・・・
あのグリスで初速落としてたんかな!?
なんしょ、MP5はフレーム割らんといかんので・・・凹みます。  

Posted by 雲長。 at 22:30Comments(0)MP5