2015年11月14日

G3 SAS 修理 後編

ほいじゃ昨日の続き、逝ってみましょうか。

G3 SAS 修理 後編

まずは舐めてしまっているネジの補修から。
メカボックス上部のネジが1本ぐらい無くても動作には関係ないのですが、折角なんでキッチリ直します。

G3 SAS 修理 後編

使用するのはコレ!!「イリサート」。
ネジ穴を再生させるための補修パーツです。ヘリサートやリコイルのようにスプリングをねじ込んでネジ山を作るタイプと違い、イリサートはステンレス削りだしのネジ穴を新たに作るってトコがポイント。
イリサートは強度UPはもちろんの事、母材に接着する事も出来るので、プラスチックに使用してネジ穴の強度を上げる事も出来ます。

G3 SAS 修理 後編

まずイリサートをぶち込むための下穴を空けます。
ココはなめてしまったネジ穴を拡大してやればOKです。

G3 SAS 修理 後編

続いてイリサートをねじ込むためのタップを切ります。

G3 SAS 修理 後編

専用工具を使用して、先ほどの下穴へイリサートをねじ込みます。

G3 SAS 修理 後編

ハイッ!!M3のミリネジの穴が綺麗に出来ましたね。
オーバークオリティかもしれませんが強度は抜群なんで、もう二度となめることは無いですね。
イリサートはメカボックスのグリップ固定のネジ山等の修理等にも使えるため、大変便利な補修器具です。
コマのお値段が高いのがネックですが・・・

G3 SAS 修理 後編

ピストンもメカボックスと干渉していないかチェックします。
物によってはメカボのレールと干渉するものもあるので・・・
今回のピストンは大丈夫でした。

G3 SAS 修理 後編

今回スパーギアに怪しい箇所を発見。
ギアが微妙にかけてしまってますんで大事を取って交換します。

G3 SAS 修理 後編

各部グリスアップして、その後納品となるわけですが、ソコには大きな罠がっ!!

G3 SAS 修理 後編

アレレ!?アングスさんとこのバネ組んだはずなんで、もうちょっと初速高くてもエエよね!?
パーツ構成はほとんど純正・・・ってことはあのピストンがクサいっ!!

G3 SAS 修理 後編

組み込み済みのライラのピストンヘッド&青ピストンの内径長を計ってみた。

G3 SAS 修理 後編

内径長約6センチ。

G3 SAS 修理 後編

対するマルイさんトコのピストンの内径長はというと・・・

G3 SAS 修理 後編

約5.4センチと・・・カスタムピストンと6ミリもカサが違うじゃないですかっ!!
カスタムピストンの方が6ミリ内径長が長いってことは、それだけスプリングテンションが下がってパワーダウンしてしまいます。
チューニングするために入れたピストンが、結果としてデチューンになってしまったという訳ですね。

G3 SAS 修理 後編

純正ピストンに戻したところ、良い数字にまとまりました。
これにて無事納品です。



≪総評≫

今回は中々高度な罠。カスタムパーツ組み込んで性能が落ちちゃうなんて、カスタムに慣れていないと中々思いつかないトラブルですよね。
イロイロ考えてみてそれでも思ったように性能が出ない、怪しいと思ったら一度純正に戻してみる事も大切です。



業務連絡。

明日11月15日(日曜日)営業いたします。
明日は業者様との打ち合わせがあるので、お昼の14:00より開店とさせていただきます。
営業時間は14:00~20:00とさせていただきます。宜しくお願いします。



Posted by 雲長。 at 22:00│Comments(0)
 
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