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Posted by ミリタリーブログ at

2015年10月16日

89式 オーバーホール

今回は89式のオーバーホールを紹介します。



今回持ち込まれたブツは、東京マルイさんトコの89式小銃。持ち主さんは某オークションで手に入れられたそうです。
ハイサイクルカスタムという事で買ったそうなんですが、作動が安定しないとの事。実際動かしてみてもギア鳴りがひどく、3点バーストが安定しません。
89式はバーストメカが壊れるのはよくある事なので、今回は各部チェックの上、修理&オーバーホールします。



早速バラしてみたら、バレルがスチールタイプに交換されているじゃないですか!?ということはそれなりに中も手が入れられているような予感。



サクサクッとバラします。メカボまでの分解方法はワタクシの過去記事を参照してみて下さい。



モーターはEG30000がそのままブチ込まれているだけの模様。
89式は通常電動ガンと違いモータータワーの径が違うので、M4系のモーターに交換する際には、モータータワーの移植が必要です。
詳しくは⇒ココ



モーターが中で暴れてたんでしょうね。ピ二オンギアも削れて限界ギリギリ。ピ二オンは交換が必要です。



メカボ出すまでも割愛。89式のメカボックスは一見Ver2に見えますが、89式専用のメカボです。



メカボックスもパッカーンと大開封。ちなみにメカボの詳しい分解方法はココ。
見た感じノーマルですな。モーターを替えただけのカスタムのようです。
ギアやピストンがマックロクロスケになってる!!かなり使い込まれているみたいですね。こいつはやりがいがあります。



ピストンの方も砂やら何やらでコッテコテ。こりゃ分解して完全洗浄が必要です。



ギアの方もけっこう汚れてます。幸いクラッシュはしてないみたいなので一安心。



シリンダーからシリンダーヘッドを外して確認してみると・・・
砂?小石?何か異物が入ってます。多分ノーメンテで使われていたんでしょうね。



メカボックス自体もパーツクリーナーでキレイキレイします。きっちり作業しないと、どこに罠が隠れているかわかりませんから・・・



真っ黒なグリスに次いで、ホコリ、砂等が出てきました。結構ハードな使われ方してたみたいですね。



パーツクリーナーを使って綺麗に洗浄。メカボックス本体も綺麗になりました。



各部品も細かく洗浄、チェックします。部品自体には大きな変形、欠損もないのでグリスアップして組み上げます。



各部グリスアップ後、部品を組み込みます。無事、新品時の性能が蘇りました。
今回、お客さんにモーター交換のメリット、デメリットを伝えたところ、モーターはノーマルに戻すそうで・・・
89式は3点キッチリかかった方が気持ちいいですからね。



≪総評≫

いやぁオク物は怖いですね。どうしても欲しい部品がついていたりすれば話は別ですが、カスタムという名のプチジャンクが結構あります。
自分でバラせない場合は、結果高くついてしまうので新品購入をお勧めいたします。

89式は各部バランスを取ってあるので、改造するとバランスが崩れてしまいます。
カスタムというよりも、本来の性能を取り戻すオーバーホール+αぐらいにとどめておいた方が良いですよ。
カスタムポイントとしてはHOPのかかりが悪い個体があるので、そういった場合はカスタムホップアームを入れてやると具合が良くなります。
最近はHOPのかかりが悪いといったことも聞かなくなってきました。マルイさん改修入れたのかな?オシエテエライヒト!!!

89式は若干サイクルが遅いので、皆さんモーターを替えだがるのですが、89式はモーターも専用品。
BT1000というモータが使われており、モータータワーの形状が違います。
ハイサイ化の為どうしてもモーター交換したい場合、ピ二オンギアリムーバー等でピ二オンギアを外し、BT1000からモータータワーを移植しましょう。
ただし、回転の速いモーターを使うと3点バーストが4点になる等の不具合が出ます。
フルとセミしか使わないなら、モーター交換してハイサイ化するのも良いんですが、3点バーストも使いたいって方は、ノーマルモーターにしておいた方が無難です。  

Posted by 雲長。 at 22:30Comments(1)